日本三名城「熊本城」で芸術に触れる

行ってきました、熊本城。

「石垣がすごいよ~」と聞いていた通り、石垣が本当にすごくって。
歩いても歩いても石垣。石垣だらけで、なかなか天守閣の姿が見えません。
ちょっと見えたと思っても、すぐに隠れてしまいます。

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そして、武者返しといわれる反り返った石垣。
「中世の要塞」と言われるのも分かります。

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こうして眺めると、石垣のラインが美しく、要塞というより芸術!!

ラインの角度が違うのだけれど、右側が加藤氏の時代で左側が細川氏の時代なんだそう。
「技術の向上で、より急な角度で石を積み上げることができるようになった」と、ガイドさんが説明されていました。

さらに石垣を越えていくと、目の前に天守閣が!!大き〜い!!!

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「宇土櫓」へ

私はまず天守閣に入る前に、「宇土櫓」へ。
「宇土櫓」は、西南戦争の戦火にも耐え抜いた、築400年の現存櫓。

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櫓というので、そっけない建物を想像していたのですが、「城」といっても良いような素晴らしい建物でびっくり。

しかし、中へ入り、廊下を歩くとミシミシと音が・・・しかも、板が浮いているようで、歩くたびに沈む・・・

私以外だ~れもいない「宇土櫓」の中。
高所恐怖症の私は、「築400年」と「私ひとり」というシチュエーションで、「本当に歩いても底が抜けないのか?」「底が抜けて床下に落っこちたら、誰か助けに来てくれるのか??」と恐怖に襲われます。

ちょうどその時、ノリオからメールが来たので状況を説明すると、「私が床にはまった図を想像して、ウケる!」と返事がo(`ω´ )o
ここで引き返すと後でバカにされる!と奮起し、恐怖で腰が引けつつも・・・ソロソロ歩いていきます。

そのうち誰か来るだろうとも思っていたのですが、誰も来ません・・・

プルプル震えながら、梯子を立て掛けたような急な階段をいくつか登っていくと、最上階に到着。

ガイドさん(?)が、笑顔で出迎えてくださり、ほっ!!

ここから望む天守閣もまた圧巻です!!

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そして、阿蘇山から噴煙が上がっているのも見えます。

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景色を楽しんでいると、ガイドさんが、櫓の柱を見るように勧めてくれました。
現存する柱のため、柱には手斧で削った跡が残っているのだと教えてくれました。

そのおかげで本丸御殿の「闇り通路」を見上げた時、「ああ、ここにも当時の柱が使われている」と知ることができました。

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「本丸御殿」へ

復元された「本丸御殿」へ。
本丸御殿は、大名文化の粋を集めた創建時の世界。

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御殿内で、一番格式の高い部屋が「昭君の間」。
この部屋には、胡の国に送られた絶世の美女、王昭君の物語(漢の時代)が描かれています。

私は、釘隠の彫金の技に惚れ惚れ。
釘隠は、部屋の格に合わせて、色々なデザインがあるのですが、私が目を奪われたのはこちらのハートの文様。

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御殿内に展示されていた武具の出土品にもハートが彫られていて、「ハートは西洋のもの」と思っていた私は、なんでこんな時代にハートが??と思っていたのです。
まさか、釘隠にもハートがデザインされているなんて!!

ガイドさんに伺ったら、それはハートではなく「猪目(いのめ)」なのだと教えてくれました。
「猪目」は、魔除けの意味をもつ日本古来からの文様だそうです。

ちなみに、この釘隠には、菊(天皇)、桔梗(豊臣家)、桐(加藤家)の紋が入っています。

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城好きではありませんが、こんな風に日本の文化を見聞したり、昔の人の手仕事の跡や匠の技を見るのは大好き!!

時間があれば、ガイドさんをお願いして、話を聞きながらまわりたかったです。
それはまたいつか・・・のお楽しみ。

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